金融車の売却
今、世間に流通している車の中には、金融車と呼ばれる車があります。これは、財産差し押さえなどの理由により、何かしらの事情があって、本来の所有者が売却したり、手放したりした車両のことです。また、ローンの途中で売却し、残債が残っているような場合もあります。
そんな車…と思うかもしれませんが、実際には法律的にも問題なく流通しているものも多く、他の中古車と比べると、少々安価で販売されているのが現状です。専門的に取り扱っている業者もいるほどで、比較的高価な車が出るのが特徴でもあり、若い人たちが好んで乗っている傾向にあります。
しかし、実際には納税や車検に出せないなどの問題がある車もあり、そのような車の場合、通常通り乗ることはできても、売却などのときに問題が発生する場合があります。
しかし、近年の金融車はしっかりとした手続きを踏まえ、ちゃんとした販売をしているものがほとんどです。ナンバーの切り替えができないなど、制限はありますが、正規の売却ができます。
ただし、一般の中古車販売店では嫌がられることもあるため、金融車買取の専門店か、しっかりと理由を説明した上で、オークションなどの販売にかけるパターンが多いです。
金融車に手を出す場合、しっかりと確認をしておかなければならないのが、違法性がない車かどうかです。中には盗難車や違法性のある車が混じっていることがあり、しっかりとしたお店で購入をしないと、あとでトラブルの原因になる場合があります。
自動車の購入は、決して安いものではありません。そのため、自動車をローンで購入するという人も多いのではないでしょうか。しかし、さまざまな事情があり、せっかく購入した車を手放さないといけない場合があります。
そのような時、売れるかどうかは、その自動車の名義が誰になっているかによって異なってくるので注意が必要です。今、誰の名義になっているのかが分からない場合、車検証を見ると書いてあります。
例えば、名義が自分のものであった場合、通常どおり自動車を売却し、その金額をローンに充てることができます。あくまで自動車がなくなっただけで、ローンの支払い義務がなくなることはありません。
自動車を売却し、一見お金があるように見えますが、これは自動車だったものですから、よほどの事情がない限りはローンを完済し、他のお金に充てるようにしましょう。
しかし、名義が信販会社などになっている場合は、自分勝手に売却を行うことができません。自分が乗っていても、持ち主は信販会社ということになり、信販会社へローンを完済し、名義変更をした後、売却に回すことが可能です。
しかし、完済ができないけど、どうしても売却したい…そうして生まれた車両が金融車ということになるのです。金融車は、いわば訳あり車と呼ばれ、正規のルートにおいて、問題が発生する場合もあります。
できることであれば、購入時にも予定を立てておきたいものですが、万が一手放さなければならない場合は、名義をチェックするようにしましょう。