残価設定ローン

MENU

残価設定ローン 残価設定型クレジットとは

 
残価設定ローンは、残価設定型クレジット、残価据置ローンなどと呼ばれることもあります。残価設定ローンとは、あらかじめ数年先(3・4・5・6年など)のクルマの買取保証額(=残価)を設定し、その額を差し引いた分だけ分割して支払う方法です。

つまり、数年先の車の買取保証額(=残価)を設定し、その額を差し引いた分が月々の支払い額になるので、支払いにゆとりが持て楽になります。そして、この残価設定ローンは、最終回お支払い時の車両買取額が保証されているので、将来の中古車相場が車両買取額を下回った場合でも、ユーザーが負担する必要がありません。

残価分がローン対象額に含まれないため毎月の返済額を低く抑えることができますが、ただし、金利は残価にもかかります。

そして、支払いの最終回を迎えると、ユーザーの希望に合わせて、次の3つの選択肢か選ぶことができます。
1.車を返却する
2.車をユーザーが買い取る(一括精算・再クレジット)
3.新車に買い替える
つまり、ユーザーは、支払い最終回時の状況に合わせて、上の3つの選択肢から自由に選ぶことができるというわけです。車を返却する、または新車に買い替える場合は、残価を支払う必要はありませんが、車両の状態によって差額を請求される場合もある。残価を一括またはローンで支払って乗り続けることもできます。

残価設定ローン

残価設定ローンの最大のメリットは、高価格車をより軽い負担で購入できること。設定される残価率は車により年数により異なりますが、高いものでは50%くらいになっており、月々の負担が減ることは間違いありません。

さらに中古車では人気度によって大きく下取り価格が変わりますが、これを気にせず、車を選ぶことができるのもメリットの一つでしょう。支払い終了時に相場が大きく値下がりしていても残価は保証されることになりますし、逆に残価設定より相場のほうが高ければ、車をユーザーが買い取るという選択をして、一括査定などで買取店に買い取ってもらって、その現金で残価を支払うという方法だってあります。

しかし、便利な残価設定ローンですが、注意しなければならないこともあります。

  1. 残価分は最終支払いに回されているので毎月の支払いが少ないだけで、けっして値引きになっているわけではないこと。
  2. 毎月の支払いが少ない分、車が途中で廃車になったりすると残債は大きくなります。そのため車両保険への加入は絶対条件といってもよく、ディーラーからは強く薦められることになるでしょう。
  3. 車をすぐに短期(1〜2年)で買い替えたくなる人にも不向きです。
  4. 残価は保証されていますが、精算時の査定で基準走行距離を上回っていたり、内装・外装のコンディションがあまりに悪いと追金を課されることもあります。
  5. ドレスアップやチューンナップなど車の損傷をともなう改造も不可もしくは追徴の対象になります。

残価設定ローンのメリットとデメリットを正しく認識し、車の購入時には是非とも考慮したい購入方法の一つです。